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| ボルドー地方のワインはジロンド河、そしてその上流のドルドーニュ河、ガロンヌ河をはさんでメドック地区やグラーヴ地区のある左岸とポムロール地区、サンテミリオン地区などのある右岸に分けられる。左岸はカベルネ・ソーヴィニヨン主体の力強いワイン、そして右岸はメルロー主体の優しい口当りのワインといった具合である。今、世界のワインファンの注目は右岸に集まりつつあり、もちろん、この地区では「ペトリュス」、「ル・パン」といったメルロー主体の宝石のように輝きを放つワインが有名だが、最も注目されているワインメーカーはジャン・フィリップ・ジャヌイクスである。 現在、世代交代の時期を迎えているボルドーで、新世代の生産者たちは、伝統を引き継ぎながらも、科学的にも葡萄栽培・ワイン醸造を学び、『新しいボルドー』を造り始めている。ジャン・フィリップ・ジャヌイクス氏も、そんな“ボルドー新世代”のひとりで、ニュー・ジェネレーションの中でもひときわ輝きを放ち、早くも評価は上昇中。2004年には数ある生産者の中から堂々、「ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー」にも選ばれ、今、ボルドーで最も才能のある注目すべき醸造家のひとりとされている。 シャトー ラ・クロワ・サン・ジョルジュを筆頭にシャトー シャンブラン、シャトー ラ・コンフェッション、シャトー ル・コンセイエ、シャトー クロワ・ムートンなど多彩なワインをラインナップにもち、価格は有名シャトーの数分の一というコスト・パフォーマンスの高さ。 ボルドーワインの価格が急騰している現在、まさにボルドーファンの救世主的な頼もしい存在として注目されている。 余談になりますが、彼の所有する「シャトー クロワ・ムートン」は2003年まで何百年もの間、「シャトー ムートン」を名乗ってきました。 “ムートン”といえば、もちろんメドックの第1級「シャトー ムートン・ロートシルト(ロスチャイルド)」が有名なことは皆様もご存知だと思いますが、そのシャトー ムートン・ロートシルトからクレームが付いたとのことで、裁判で争えば彼の方が歴史が古いため勝っていたと思いますが、争いを好まない彼は自ら名前を変えたとのことでした。 「彼らが名前を変更するように言ってきたのは私のワインが売れるようになってからで、それまで何百年と言われなかったのにな。」とジャヌイクス氏は語っています。 |
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